受精卵移植による和牛子牛の双子生産




 昨年の10月に青森銀行より研究助成金をいただきました。


写真はその贈呈式の模様を紹介した新聞記事の切り抜きです(デーリー東北、東奥日報)。




 和牛子牛価格や枝肉価格が低迷している昨今ですが、受精卵移植による双子生産(2分割、2卵移植)が安定的に可能となれば、より収益性の高い畜産経営を行うことができるのではないかと考えています。




 しかし、双子生産は絵に描いたように簡単にできるものではありません。子牛が虚弱であったり、早産死産率が高かったり、あるいは、母体が分娩後に胎盤停滞をはじめとした体調不良となったりすることから、これまで多くの試験研究がおこなわれていながら実用化までには至っていないのが現状です。




 双子生産を安定的に行うには、上記した問題点が起こる原因を明らかにする必要があります。その上で、双子を安全に分娩させるための栄養管理技術を構築していくことが求められます。




 今後、これまでの研究で明らかとなった知見等をご紹介していきたいと思います。




氷の世界

 ♪窓の外ではりんご売り、声を枯らしててりんご売り、きっと誰かがふざけてりんご売りのまねをしているんだろう・・・今年の寒さは記録的なもの、凍えてしまうよOh!毎日吹雪、吹雪、氷の世界ィ~♪

 何の歌か見当もつかないであろう方に少々解説をすると、今から30数年前のフォーク全盛期と呼ばれる時代に一世を風靡したシンガーである。この歌が、何を訴えようとしているのか、何を言わんとしているのか私には理解できないが、確か彼は、大麻を所持して捕まった経歴がある。その時代に作った歌であるから、意味が不明なのはしょうがないと勝手に解釈している。そして私はこのシンガーのファンである。

今日は、思わずこの歌を口ずさんでしまいたくなるような大荒れの天気であった。吹雪で前方の視界が無いため、やや上の電信柱の先端を目印にゆっくりと車を運転する。酪農振興センターがある六ヶ所村旧八森地区は、地吹雪の名所である。普段の倍近くの往診時間がかかってしまった。

 あるフリーストールの農場では、昨日分娩した牛が、調子が悪いとの往診依頼があり、行ってみると、吹きさらしのストール内で、36度しか体温がなく、しかも起立不能となっていた。これはちょっと厳しいかもしれない・・・。

、「そろそろ春も近いよね」と話していた二日前の月曜日に最高気温が10度前後だった。今日の正午の気温はマイナス3度だからひどい温度差である。体温調節機能が未熟な子牛やストレスのかかっている分娩前後の牛にはちょっとしんどいだろう。

 来月初旬に、青森市文化会館で井上陽水のコンサートがある。苦労したが、やっとのことでチケットを手にすることができた。厳しい冬が過ぎ、春が訪れるのを待ちわびている気持にも似て、今秘かに、このコンサートに行くことをとても楽しみにしている。

白銀の世界



先週の日曜日は、息子からスケートに行きたいとせがまれていた。

9時に朝食を食べた後、10時ごろからふっと睡魔に襲われて、不覚にも10分か15分くらいのつもりでうとうとと転寝をしてしまった。これが間違いの始まりであった・・・。気がつくと何と昼の12時。確かに疲れは溜まっていたと思うのだが、いくらなんでも午前中に2時間とはひどいものだ。


午後の1時に友達が誘いにきて、息子は夕方暗くなるまで遊びに行ってしまうことに。

私の朝寝のせいで、家人にはひどく不評な日曜の一日となってしまった。

30代後半までは、休みをほとんど取らず働いていたような気がする。早朝から深夜まで・・・、それがあたかも勲章のような錯覚に陥っていた。完璧な仕事をめざし、研究データを積み重ねて学会に発表し、論文を書く。

全力を尽くして打ち込める仕事を得たことは、幸せなことだと思う。また、その仕事を長く且つより良くしていくためにたまには休息も必要なのだなと考えるようになってきたのはここ2,3年のことだ。(体力的に無理が利かなくなってくる年齢になったということでしょうか)

目標にしていた学位を取ることができたことは、本当によかったと思っている。しかし、無理を続けてきた“つけ”は、体のガタとなってじわじわと押し寄せているのも事実だ。


という訳で、今日は家族でまかど温泉スキー場に行ってきた。

穏やかなよい天気。陸奥湾に滑り込んでいくかのようなゲレンデは、実に気持ちの良い気分にさせてくれる。


直滑降しかできなかった息子にボーゲンを教える。帰りは東北町の東北温泉で黒いお湯(モール温泉)につかってきた。

良き家庭人にはまだまだほど遠いが、良い休日であったと思う。